※お急ぎの方は太字と色のついた字や画像を見て頂くだけでも大まかな内容をご理解頂けるようにしております。

■団体を立ち上げたきっかけ

あらゆる社会問題に対し、連携が必要だが‥

きっかけは自治体の方々から地域の現状を伺った時に地域連携の困難さを聞いたことでした。

各施設ごとに抱える悩みは共通していて、従業員不足、介護難民への対応、認認介護、孤独死、高齢者虐待、精神疾患、引きこもり等があり、高齢者施設同士の情報共有(介護拒否が強い利用者や難病疾患の事例検討等)や、障がい者施設と高齢者施設の情報提供(高齢の障がい者が保険制度移行で自己負担増しになった時の対応等)の必要性を実感していながらも、各施設に連携についてを伺うと「実務が多く、外部施設と接する時間が少ない」ことや「参加する時間があっても連携のきっかけとなる場が少ない」等の理由があり、中でも多く聞かれたのは「時間や場所があっても、主催施設との関係性が無いので参加したくない」との声がありました。

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また、教育機関や警察署に伺った時には児童虐待、DV、詐欺や盗難等多くなっているという困りごとがあり、中でも特に驚いたのは市内中心部より外れた人口の少ない市外の中学校へ伺うと、生徒の10%以上が中東の国籍を持つ児童だったことでした。

教育機関では把握されている事も、町全体では共有されていないことから、外国人家族、特に外に出ない女性などは社会からも孤立していることが判明しました。

このことを医療福祉従事者に伝えると、ほとんどの方がその事実を知らず、今後の雇用や受け入れ態勢に活かしたいとの意見が聞かれました。

このように施設間、業種間の連携の必要性を実感するとともに、悩みのおおもとは住民に身体、精神における健康情報や防犯情報が浸透しきれていないことや、困りごとがあった際の相談先へ(情報がなかったり、橋渡し役の人との関連が無いことで)繋がりにくいという事実であり、これこそ早急に解決するべき事柄だと感じました。

日々の悲しいニュースのごとく、事件や事故が起こってしまってからおおやけになることが多いことからも、こうした事例を踏まえ、人的ネットワークの構築や広く多くの住民に医療福祉情報や防犯情報が浸透するよう、医療福祉従事者を中心とした集まりに多業種や住民らが参加できる流れが必要ではないかと考えるようになり、まずは医療福祉従事者へ連携の必要性と地域住民への情報の浸透拡大を目的にカフェ(集い)を行うことを話し合い、誰でも参加できる集まり(ケアブレンドカフェ)を開催することを決意しました。

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【↑初開催では市内外から参加者が集まる】

■ケアブレンドカフェ

だれでも楽しく気軽に参加できる集まり

医療福祉従事者、多業種、住民が参加しやすい集まりを開くには、ただ集まって情報提供するのではなく、情報提供(プレゼン)の時間は短くし、食事を共にすることや、雑談すること等楽しく参加できることに重きを置きました。

目的は地域の健康、防犯、活性化であり情報の浸透拡大ではありますが、まずはその場に来て頂くこと、参加することで人と出会うことが肝要だと感じたからです。

どのような良い情報も伝わらければ意味がなく、また、知らない人からの情報よりも知っている人からの情報の方がより伝わりやすい。定期的な集まりを通し関係性を構築し、参加者に悩みがあった時には適材適所へ繋がることを考えました。

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医療系、福祉系従事者の参加はお互いが情報共有するきっかけとなることや、双方とも住民と接することで情報提供、状況確認などが行え、多業種においても同様に専門的な知識、技術の提供、共有され、住民はそれらのサービス内容を知るきっかけや、有事の際の相談先との繋がりを作れるようになります。

参加の壁となっているのは実務の多さもさることながら、家族にかける時間が必要であることが要因となっており、親子で参加できる仕組みとして、高齢者や児童が参加できるよう、子供食堂や健康セミナーなども並行して行うようにしました。

仕事に就いている方々だけではなく、地域にとって高齢者も児童も大事な存在であり、高齢者の健康寿命を延ばす取り組みや、児童が地域の大人と接する時間は地域に対しての関心を育むことに繋がります。

また、中高生においても同様に部活動の発表の場や、自己表現の場としての活用、大学生、専門学生においても社会人との出会いにより雇用創出、職業選択の幅の拡大に繋がる可能性もあり、カフェ(集まり)を2部制(時間帯によって区切る)にすることで、大人達が参加していない時間帯を居場所として活用できる仕組みもあります。

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開催までの道のり

このような集い(ケアブレンドカフェ)の意味合いを開催希望地域で説明して回ります。

主な訪問場所は地域の自治体、医療、福祉施設、多業種の事業所、教育機関など50~100施設ほどです。

訪問する中で、協力者や開催場所を探しますが、開催まで3か月から6か月ほど要することもあります。

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【↑住民の他、40の事業所の職員が集まりました】

開催内容は時間区切りで二部構成

地域にもよりますが基本的には以下の内容になります。

開催頻度は3か月おき、月に1度、2週に1度

<児童/中高生(親同伴の場合は中学生以下も参加可能)>

土日祝13~16時/平日15~18時 ※好きな時に来て好きな時に帰れる

駄菓子などを提供、卓球台や漫画本等を自由に使用できる。

<大人(親同伴の場合は子連れでの参加も可能)>

土日祝18~20時30分/平時19~21時30分 ※好きな時に来て好きな時に帰れる

主な流れは主旨説明5分(集いの意味合いを説明)

講話10分(各事業所から月代わりで情報提供、警官の防犯の話、薬剤師の健康講話、学生の発表等)

オープニングセレモニー(部活動、団体活動などからダンス、演奏、手品)

以降は歓談時間として、スタッフがファシリテーションを行う。

立食で自由に移動して好きな話ができます。

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【↑オープニングセレモニーでチアダンスを華麗に踊って頂きました】

これまでの実績として(1年で説明会を2回、カフェを3回開催)

初回開催では地域の医療、福祉従事者及び多業種、住民およそ20名が参加

薬品会社と高齢者施設が結びつき感染予防対策を共有、地域を跨いだ集まりに記者も参加し新聞に掲載。

第2回では地域のチアダンスを行う小学生や家族が見学、医大生が参加し地域医療について意見交換することや、障がい福祉職員と高齢者福祉職員の情報共有が飲食をともに楽しそうに行われ、この他カフェの手伝いをしていたニートの方が事業主の目に止まり雇用の提案に繋がりました。

第3回では、医療福祉関係者、新聞記者、高等学校職員、警察官、学生、自治体、多業種、住民等50名ほどが参加。警察官の防犯の話や医療、福祉従事者らの情報共有、各職種の20代同士の対話などがあり各々の交流に繋がりました。

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【↑大崎タイムスさんより許諾を得て画像を掲載しています】

■今後の展望・ビジョン

始まりは地域連携推進のお手伝いでしたが、地域の現状に触れるにつれ、各家庭や各施設、各業種や各個人が抱えている悩みや困りごとを地域で共有し解決していく重要性を知り、各地域にケアブレンドカフェの定期開催を進めたいと思うようになりました。

カフェの実施構想には大まかに3つのステップがあります。

①ケアブレンドカフェ初回開催や説明会を当団体で行い、開催地域の協力者を募集

②初回以降のケアブレンドカフェを当団体主体で行い、開催地域の協力者に助手を依頼し開催

③複数回のケアブレンドカフェ実施後、開催地域の協力者を主体に当団体が助手として開催

このようにいずれは主催者が地域の方々に移行できるようにし、我々はまた別の地域で活動の幅を広げ、カフェの開催箇所を増やし、一人でも多くの方々のよりどころが増えるように展開していきたいと考えております。

 

多くの方々からご協力いただければ、開催回数や開催地域を増やしていけます。村、町、区、郡、市、県、県外、全国と広げていくことが私たちケアブレンドのビジョンです。

 

10年先の日本を考えた時、国の財政は自然災害などで使用用途が限られていく中で、地域の役割が大きくなっていくことが予測されます。その時、ケアブレンドカフェが盛んにおこなわれている地域があれば、団結が円滑に行われることはもとより、災害の際の協力体制が強固なものになると考えられます。

何かが起きてからのアクションではなく、日ごろからの取り組みが事件や事故、病気や災害などが起こる前にできることをして被害を最小限に、救える声を少しでも多くできると信じています。